自転車天国:ルンド
ルンドは学生の街だ。そして同時に自転車天国でもある。町並みが古く道が狭くて自動車が行き来しにくいのと、学生が車を持つことが難しいせいであろう。新学期が始まると同時に町中に自転車があふれた。
人口10万人の町に4〜5万台の自転車があると私の先生も言っていた。
歩道は自転車用と歩行者用に真ん中から線で区切られていて、自転車と歩行者がぶつからないようになっている。これがなかったらきっと事故多発だろう。
自転車も日本のようにピカピカのものは少なく、ほとんどが中古自転車。ボロボロの自転車もすごいスピードで元気に走っている。ここの物価に比べると、なぜか新品の自転車が恐ろしいほど高いのだ!しかもルンドは自転車泥棒が多く、新品を買っても盗まれる確率が高い。日本のママチャリタイプは珍しく、ほとんどのものが前傾姿勢で乗るもので、私にはちょっと難しい。
しかも不思議なことに気付いた。みんなこれでもかってほどサドルを高くして乗っているのだ!観察していると、ほぼ100%の人が自分の足の長さに全く合っていない自転車に乗っていることに気付いた。老若男女、白髪のおばあさんまで自分の足の長さに合ってない高いサドルに乗っている。見ているこっちが冷や冷やする。
日本だと、自転車を購入する際、自転車やさんが「ああ、あなたはこのくらいね!」といって両足で立って安定できる高さに合わせてくれる。もしくは自分で合わせるだろう。足がとどかない自転車に乗るなんて考えられないことだが、ここではこれがポピュラーらしい。足が地面に届く自転車に乗っている人を、いまだかつて目撃したことがない。自転車やさんは何も言わないのだろうか・・。
当然、信号待ちの時にサドルに腰掛けたまま両足で大地を踏みしめて立つということは不可能なので、みんな信号が青に変わる瞬間に合わせてスピードを前もって調節しているか、横断歩道にある押しボタンのついたポールによたよたしながら情けない姿でつかまっているか、それかサドルからお尻をはずし足を地面につけて立つなど、色々苦労しているようである。
そこまで苦労するのなら、最初からサドルを自分の足の長さに合わせればいいのに・・といつも歩きながら思っている私だった。
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歩行者用押しボタン(本分とはあまり関係ない写真) |
1999.11.11