フラスクバーンー空き缶を集める子供たちー
スウェーデンでは空き缶や空きペットボトルはお店に持っていくとお金に交換できるということは前にも書いたが、私の住んでいる学生寮にはたまにそれらを集めておこづかいにしようという子供がやってくる。
私は彼らをフラスクバーン(ペットボトル・子供)と呼んでいる。一応断っておくが、これは私が勝手に作った言葉で、あえて名前を付けるならば「Barnet som samlar flaskor(フラスカを集める子供)」だろう。まあ、こんなことはどうでもいい。
彼らはだいたい2人組か時には1人。年齢は9才から10才ぐらいだろうか。
まずいきなり台所のブザーを鳴らす。誰だろうと思って台所からコリドーのドアを覗いてみると、そこに子供が立っているというわけである。台所に誰もいないときには、もちろん誰も返答しないわけだが、そういうときは彼らは片っ端から部屋のブザーを鳴らす。うるさい。
うちのコリドーの他の住人たちは彼らが来ても、相手にせず、まったく気にしない。しかし私が彼らを発見してしまったときには、やっぱり無視できない。ドアを開けて用件を聞き、台所へと招待する。すると子供たちはずうずうしいことに「なにか袋ある?」と聞いてくる。
タダでお小遣い稼ぎできるのに、袋も持参しないなんて何事だ!・・と思っても何も言うことができず、あっさりとコリドーにためてあるスーパーの袋(一袋1.5kr)を渡してしまう。
しかし私もたまに台所掃除の代償としてフラスカをいただく。コリドーの住人にとってはこれらはいらないもので、だから台所のフラスカ入れにポイッと投げ込んでいくのだ(私は絶対にできない)。
1週間働いて(集めて)だいたい10〜20kr(約120〜240円)の小遣い稼ぎだ。ス人達と違って国からお小遣いをもらえない私はこうやって小遣いを稼いでいる。
パーティーの次の日は頭の血管がぶちきれそうなぐらいに台所が汚れているのだが、同時にたくさんのビールの缶やコーラのペットボトルがゴロゴロ落ちていて稼ぎ時でもある。
今朝、またコリドーのブザーが鳴った。ふっふっふ。今日は彼女より先に、私が空き缶を集めていたのだよ!袋いっぱいにね!子供たちよ!小遣い稼ぎがしたかったら、せめて私のように、寮の台所を片づけるぐらいしないとダメなんだよ。
(ちなみに袋一杯に集めておいた空き缶。全部で約44円になった。思ったほど額がいかなかったのは、中に外国の空き缶も含まれていたせい。学生たちはたまに安いビールを求めてデンマークやドイツに買い出しに行くのでこのように外国の空き缶もたくさんころがっている。回収機械は外国の空き缶はうけつけてくれない。残念。無念。)