Jul〜julaftonクリスマスイブ〜

 

 スウェーデンではJul(12月25日)ではなくてJulafton(ユールアフトン・クリスマスイブ12月24日)がメインの日だ。この日に大きなパーティーを親戚・家族で開く。

 Julafton前日までに思いっきり買い込んであるJulklappをラッピングし、たくさんのプレゼントを大きな袋に入れ、車に積んで親戚の家に向かった。

 前々日までたくさんの雪が積もっていて、みんなと「ホワイトクリスマスだ!」と喜んでいたのもつかの間、イブ前日の雨で全ての雪がきれいに溶けてしまった。

 今年の当番になっているLindholm家のお母さんの妹Ceciliaの家には

 既にたくさんの親戚達が集まっていた(毎年同じ家でやると、その家の人の

 負担になるので、親戚で毎年順番に会場を決める)。

 台所の奥にはJulbord(ユールボード・クリスマス料理)、居間にはきれいに

 飾り付けをしてあるJulgran(ユールグラン・クリスマスツリー)、その下にはたくさんの

 Julklappar(ユールクラッパー・クリスマスプレゼント)が山のように置かれていた。

 持ってきたJulklappをプレゼントの山に加えて、私達も食事を始めた。

 食事も一段落ついて、次にお待ちかねのプレゼント交換の時間。驚いたことにTomteと呼ばれているサンタクロースが実際家にやって来たのだ。今回の当番はLindholm家のお父さんBertil。毎年親戚のなかでTomte当番がまわってきて、たまには友人の家に行くこともあるそうだ。

 その用意も手の込んだもので、まずTomteとなる人は子供達にばれないように地下室で着替え。そしてこっそりと家を抜け出す。次にいきなり玄関から入ってくるのではなくて、みんなが食事の後くつろいでいる居間の窓からチラッと見えるように、さりげなく庭を横切るのだ。

 それを見つけた1人の子供が「Tomteを見た!」と騒ぎ出し、そうこうしているうちにTomteが玄関から登場。

 するとそこにいた赤ちゃんを含めた5人の子供達は大騒ぎ!怪しいやつが入ってきたと犬のAramisも激しく吠える始末。きゃーっという歓声やワンワンというアラミスの威嚇の中、興奮した子供の一人は吐くはでHögström家は大騒ぎ。

 Tomteの仕事はツリーの下に積んであるプレゼントを読み上げること。プレゼントの端にはシールが貼ってあり、誰から誰へというメッセージが書かれている。それをTomteが順に読んでいくというわけである。これだけのプレゼント、ちゃんと名前を書いておかないと迷子になるのは確実である。

 

  Tomteがプレゼントに書かれている名前を読み始めると

 早く自分のプレゼントが欲しいのか、子供達が読み上げられた

 名前の主にプレゼントを渡すお手伝いをする。

 何十という名前を大きな声で読み上げなければならないTomteも大変である。

 

 プレゼントを手にするとみんなその場でビリビリと豪快に開けていく。たちまち部屋中がラッピングペーパーだらけになった。するとこの家のお父さんPeterが大きなゴミ袋を持って片っ端から入れていく。毎年のこと、手慣れている。

 意外なことに私の名前が読み上げられた。小さな写真立ては3人小さな姉妹からのプレゼント。いきなり訪れた私にもプレゼントがあるなんて、なんて心憎いんだろう!

 そうやって、みんなで飲んで食べて、しゃべって笑ってJulaftonの夜は過ぎていった。

2000.1.21

 

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