midsommarafton(夏至祭前夜)

 

   それは満員電車で始まった・・・

 今日明日(2000年6月23,24日)はスウェーデンのクリスマスに次ぐ大規模なお祭り「midsommar(夏至祭)」だ。

 簡単にいうと夏の到来を喜ぶお祭りだ。

 土曜日(6/24)がmidsommar本番なので、今日(6/23)はイブ「midsommarafton(夏至祭イブ)」となる(夏至祭は毎年カレンダーによって違う。6月の4週目の土曜日が夏至祭)。

 私とうちのス人は彼の実家に向かうべく、ルンド駅からカールスクローナ行きの電車に乗った。・・・はいいが、midsommarとは、日本でいう「お盆帰省」のようなもの。

 電車の中は普段は見ないような混雑。まずプラットホームにいる人数が普段とは全く違う。もちろん座席指定の切符は、出発直前に切符を買った私達には手に入れることが出来なかった。

 無理矢理電車の中に入り込む、が、通路に人がたまって動くことが出来ない。

 こんなに混んでいるくせに、電車はたったの3両。

 なにこれ?!こんなに混んでいるのに、混むことわかっているのに3両?!日本だってお盆の増発やるよ!?

 ・・まあ、そんなこといっても日本の方が日常的に混んでるけどね・・。

 何とか空いている席をみつけて、カールスクローナまでの2時間10分の旅は本を読みながら過ごすことが出来た。

 リンデホルム家再び

 もう今回で3回目の訪問。懐かしい島が見えた。

 ここはカールスクローナから25キロの位置にある海に突き出た島。本土とは橋でつながっていて、島という感じはしない。冬の間はさみしい島なのだが、夏になると観光客がやってくる。

 サイクリングをする人、海の近くに車を止めてランチをとっている人達、日光浴をしながら読書にふけっている人、ローラーブレイドをしているカップル等々。その他釣りも楽しめるそうだ。

 まず何よりも食事:midsommarの食事

 リンデホルム家で一番はじめにやったことは、いつものように食べること。

 今日のメニューはmidsommarの特別料理。

 特別・・といってもお祭りには必ず出てくるシル(今日はマッティアスシル)。  

 生のタマネギ、炒めたタマネギ、ゆで卵、グラスロック(ネギの一種)。

 そしてディルと一緒にゆでたポテト。

 それらを皿に少しずつ盛り、その上から生クリームをかけていただく。

 生クリームはこの家の定番。ここに来ると、毎回少しずつ太っていく。

 飲み物は先日リンデホルム家のお父さんと一緒にデンマークに買い出しに行ったときのビール。

 たくさん買ったのに、こんなに飲んじゃ、今日だけで終わってしまいそうだ。

 その他にブローフィスク(青い魚のラクリスをつけ込んだ)ブレンビン。

 これは酒飲みのうちのス人兄が今日の為に仕込んだという。

  その後に家庭の味付けをしたバーベキューとお母さんのお手製のポテトサラダ。

 このポテトサラダ、スーパーでも普通にうっているのだが、日本のとは全く違う。

 日本のポテトサラダはイモをゆでて若干つぶし、その他の野菜(キュウリ・タマネギ等)を混ぜ、マヨネーズ・塩こしょうなどで味付けしたものが一般的だろう。

 しかしスウェーデンのポテトサラダはマヨネーズ・グレッドフィル(ヨーグルトの友達)

 CREMEFRAICHE(フランスでよく使用されるクリームの友達)・塩こしょうを

 小口大に切ってゆでたジャガイモとあえる。

 まるでクリームの中に小さなジャガイモが浮いている感じだ。

 ここの兄弟達は口をそろえて「うちのお母さんのポテトサラダが世界一だね」と言う。  

 (手前がポテトサラダ。クリーム!って感じでしょ!)

 お母さんは幸せ者だ。特にうちのス人兄はクロップカーカ(この地方の伝統料理)に関してはお母さんの作ったものしか絶対に口にしないという。おばあちゃんのでさえ拒否するそうだ。

 とにかく飲む・ひたすら飲む

 うちのス人兄は酒飲みだ。とにかく飲む!しかも勧め好き。人と飲むのが好きだ。

 私がビールと食事を終え部屋に戻ってパソコンに向かっていたら、半分気持ちよくなったス兄がやって来て「ミカ!!midsommarに何やっているんだ?!midsommarは外で飲んで喋って過ごさなきゃならないんだ!バイキングの時代からmidsommarの時はパソコンの前に座っちゃいけないって決まりがあるんだぞ!」と私を庭に連れ戻そうとする。

 確かにこんなに気持ちのいい時期にパソコンに向かっているのはよくないと思うが、でももうビールも飲み飽きたし、ごはんもお腹に入らない。おまけに外は寒い!

 それでも兄は「ミカはビールか?!それともスナップスか?!ん?!」としつこく勧めてくる。結局12時半までダラダラと飲んで、やっと布団に入ることが出来たのは1時過ぎだった。

 外をみると、まだ真っ暗にはなりきれない空があった。

 

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