Öresundsbron(オーレスンド橋)

 

   デンマークとスウェーデンの間のオーレスンド海峡に橋が架かったのは、2000年6月のこと。これを記念してたくさんの催しが開かれた。

 そしてそれから1年。

 はじめは「電車に乗ってデンマークへ」という感覚が信じられなかった。

   橋が開通するまで、デンマークからスウェーデンのマルメに車ではフェリーに乗らなくてはならなかった(レポート:スウェーデン上陸!参照)。マルメの港からコペンハーゲンまで所要時間、1時間弱。そんなに大変でもないが、今の電車の旅に比較すると、結構大変だ。そして乗り換えなど、面倒くさい。

 でもフェリー旅もそれなりに楽しいものがあった。

 天気の悪い日は最悪だが、夏の天気の良い日にこのフェリーに乗っていると、本当に気持ちがいいのだ!空の青とキラキラと輝く光が海に反射し、そしてフェリーという日常とは違う乗り物のなかで、気分はウキウキしてくる。

 フェリーの中で一息つくカフェや、ビール買い出しに行って帰って来るフェリーの中での一杯のビールは、電車では味わえない密かな楽しみだった。

   だからといって電車が悪いというわけではない。前にも書いたように、本当にデンマークへ行くのが簡単になったこと。これはもうやめられない。フェリーだと定員が一杯になると、締め切ってしまって乗りたい便に乗れないこともあった。

 ルンドからマルメ乗り換えで、コペンハーゲンまで所要時間1時間弱。通勤圏内だ。実際、私の知り合いに、ルンドからコペンハーゲンまで通勤している人もいる。

   この橋が開通してから、スウェーデンからデンマークへの旅行者が激増したそうだ。反対にデンマーク側からはそれほどスウェーデンには入ってきていないようであるが(その後、デンマークから移住してくるデンマーク人が増加した)。

 スウェーデン人はデンマークにお酒を買いに行かなくてはならないという、大きい目的があるからだろうか(笑)。(そうでなくても、スウェーデンの人口がデンマークより多いということも関係するのだろう。)

   この橋を渡ってデンマークへ行くスウェーデン人に関しては、持っていて悪いことはないが、パスポートは必ずしも必要でないということだ(もちろん分証明は必要だろう)。もともとヨーロッパ間やスカンジナビア間はそういう感覚があったが、さらに「国を越える」という感覚がなくなってきたようだ。

こういう小さめのフェリーが一日十数本往復していました

 

追記:2002年になるとルンドの町中でよくデンマーク語を耳にする機会が増えた。

橋が開通してから数年経ち、新聞によるとスウェーデンに越してくるデンマーク人もかなりの数にのぼったということだ。

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