北欧ぐるり旅・2 

 とうとうやってきた!

 フェリーで約1時間弱、ノールカップのある島の港:ホニングスボーグについた。

 そこには小さなバスが止めてあった。

 私達3人はそれに乗り込み、ノールカップを目指した。

 港から目的地の岬までは約1時間。

   とうとう見えてきた。

 あれだ!あれ!!

 ああ・・・やっと着いた!

 バスは料金所を通過し、ノールカップ・ホールの駐車場に止まった。

   バスは午後1時に、再びここを出発するという。これが今日の最終で、これをミスったら明日までバスはないそうだ。

   ここがヨーロッパ最北端の岬:ノールカップ!

 北緯71度10分21秒にある岬だぁ〜〜!!

真ん中で手をあげているのは私。夜中の12時過ぎです

   私とおぐちゃんはホールから外に出た。絶壁の近くにはモニュメントが建っている。

 7月だというのに風がすごくて、とにかく寒い!!

 しかも真夜中だというのに、太陽がすぐそこにあるような感じでまぶしい!!

 サングラスなしでは目も開けられないようなまぶしさだ。

 強風によたよたしながら絶壁に近づき海を見下ろす。

 絶壁近くには世界中から集まってきた観光客がたくさんいる。

   もうちょっとゆっくりしたかったが、帰りのバスの時間があるので、ホールにもどってお土産などを買ったり、ハガキを書いたりした。

   帰りのバスは1時に出発。

ノールカップホール(しつこいですが、これ夜中の1時の写真です)

 バスはホニングスボーグに着いた。これからこのバスは再びフィンランド:ロバニエミまでもどるという。

 私はこれからノルウェー最北端の駅:ボードーへ行き、そこから夜行に乗ってオスロに行く予定なので、このバスとはここでさよならだ。

 長時間私達のためだけに運転してくれた運転手さん、ありがとう。

   その日の夜は港の横にあるホテルに泊まった。

   長いバス旅

 次の日、起きたのは10時近くだった(おぐちゃんは早くに起きてたらしい)。

 おぐちゃん調べによると、朝のバスはもう出た後らしい。

 仕方ないので、とりあえずフェリーに乗って本土まで戻ることにした。

   本土の港に着いてカフェに入った。

 行きにも入ったカフェだ。

 そこでおぐちゃんと私はヒッチハイクをする事を決意。

 アルタと書いた紙をフェリー客(車)に見せる作戦に出た。

 が、誰も相手にしてくれない。

 仕方ない・・次のいつ来るかわからないバスをまとう・・とさっきのカフェで話し合っていると、一人のトラック運転手が私達をアルタまで連れていってくれるという。

 ラッキー!・・と思ったが、やっぱりちょっと心配。

 カフェのオバチャンに「あのおじさん大丈夫?」とヒッチハイクをやっておきながら、人物の確認をする失礼な私。

 カフェのオバチャンは怪訝な顔をしながら、「大丈夫よ」とすすめてくれた。

 彼はこの辺りの地域に物資を運んでいる運転手で、カフェのオバチャンとも顔なじみだったようだ。

   私達はトラックに乗り込み、一路、アルタを目指した。

 しかし彼は物資を運ばなくてはならない仕事がある。私達は途中、その仕事にもつき合いながらアルタへと向かった。

   彼は乳製品の会社TINEのトラックを運転していた。

 私達は長野オリンピックの話題で盛り上がった。

   数時間後、アルタのバス乗り場についた。

 私達はお礼を言って、彼と別れた。

   その日はアルタのユースに泊まった。

   次の日、アルタのバス停から再びナルビックへ向けての旅が始まる。

 ロバニエミからノールカップへは一気に13時間で行けたのだが、ノルウェー側の長距離バスの時間がなかなか上手くあわず、結局ノールカップから私の最終目的地までは2日半ぐらいかかってしまった。

 その間ひたすらバス旅だ。

 もう、しばらくバスには乗りたくなくなった。

   おぐちゃんとの別れ

 ナルビックに着いた私達は久しぶりに食事をレストランでとることにした。

 ロバニエミからノールカップをまわってここに来るまでの間、ろくな物を食べてない。

 休憩時間にスーパーでパンと飲み物と果物を買って食べる程度だ。

   それに明日はおぐちゃんはここからストックホルムへの旅へ、私はボードー、そしてオスロへの旅へと別れる。

 今までの旅をお互いに労って、豪華に中華料理を食べた。こんな地の果てにまで中華料理屋さんがあるなんて、つくづく中国の人ってすごい・・。

   次の日、私は早朝7時からバスに乗ってノルウェー鉄道最北端の駅:ボードーへと向かった。

 朝、おぐちゃんと別れ、再びバスに乗り込んだ。

 ボードーまであとちょっとだ。

   フィヨルドの(バス)旅

 ここでフィヨルドの旅をちょっと紹介。

 ノルウェーの北部海岸側は有名なフィヨルドになっている。見るには美しいが、旅するにはとてもやっかいなことに今回気付いた。

 ほとんどの道は海岸線に沿ってつくられており、したがってフィヨルドに沿って運転するのだが、それが気の遠くなるほどの道のりなのだ。

 なんせ大きいものになると対岸に行くまで1時間以上かかるものもあり、それを何十個とこなさなくては前に進まない。

 そこでたまに使われるのがフェリー。バスごと乗るので意外と簡単だ。

 フェリーで海を一直線に渡ることが出来るので、わざわざ湾に沿ってまわる必要がなくなる。

 このフィヨルドバス旅の中、数回フェリーが登場した。

 これからしばらく、私はフィヨルドを見るのも、フィヨルドのことを考えるのもいやになるくらい、フィヨルド恐怖症になってしまった(笑)

   夏の北欧鉄道は要注意

 6〜7時間かけてナルビックからボードーへとやって来た私は駅へと直行した。

 今日の夜行列車を予約しなくてはならないからだ。

 しかしここで問題発生。

 ボードーから途中のトロンヘイムまでは席が確保できるが、その後が満席で、最悪の場合はトロンヘイムで12時間待ちというのだ。

 ボードーからオスロまで夜行で約12時間。

 なのにトロンヘイムで更に12時間待ち??ってことはオスロまで1日かかっちゃうの?!

   そんなことは出来ない。

 この先の予定も詰まっているし、来週には東京に戻って仕事を始めなくてはならない。

 今の私には12時間という時間も非常に貴重だ。

   ちょっと考えて近くにあった旅行会社に飛び込みオスロまでの飛行機チケットがあるか聞いた。

 すると45分後の飛行機があいているという。ここから空港までもタクシーで10分。間に合う時間だ。

 チケットは高かったが、時は金なり。ここでオスロまで24時間も使っていられない。

   私は1時間半後、オスロに到着した。

   オスロ

 オスロでユースに荷物を置き、町へと出た。

 町中のユースが一杯だったため、町はずれのユースになった。どうやら前は学校だったようなその部屋には黒板があった。

 教室ぐらいの広さの部屋にベットが約10個並んでいた。

   オスロでもオスロカードを購入。

 ヘルシンキカードが意外と使い勝手がよく、オスロカードにも期待していたが、その通り、非常に使いやすかった。

 路面電車、バス、地下鉄、美術館、博物館に自由に出入りできる。1日単位ではなくて、24時間単位なので、お昼にオスロに着いたとしても自由に使えるお得なカードだ。

   私はこのカードを使って市庁舎やムンク美術館、そして丸々博物館の島で有名なビュグディを満喫した。

   デンマーク:コペンハーゲンへ

 ボードーの失敗でオスロに着いた当日に、コペンハーゲン行きの夜行の予約をした。

 しかしそれでも寝台車は取れず、コペンまでの一晩、座席で寝なくてはならなかった(でも取れないよりかはいい)。

 オスロ駅を夜に出て、コペンには早朝到着。

 途中スウェーデンを通って、それからデンマークに入ったはずなのにパスポートチェックはなく、いつの間にかコペンハーゲンの駅に着いていた。

   コペンでもユースに直行、荷物を置いて町へ出た。

 コペンではお目当ての場所があった。

 それは前回行きそびれた「カールスバーグビール工場」だ。

 ここの見学は無料。しかも見学会の後は無料試飲会がついているのだ。

 見学も面白かったが、試飲会はやっぱりよかった。

 なぜか大阪に住んでたことのあるオーストラリア人のお姉さんや、お酒の飲めないカナダ人のおばあちゃんたちと同じテーブルになったり・・。

   ここでもコペンカードで植物園、国立博物館、クリスチャンボー宮殿等をまわった。

   ユースに住むおばあさん

 コペンのユースで出会ったおばあさんの話。

 コペンの私の泊まったユースははっきり言って居心地のいいユースではなかった。

 もちろん狭い部屋のせいでもあったし、寝返りを打つたびにギシギシと甲高い音をたてる2段ベットのせいでもあったのだが、もう一つ理由があった。

 私の借りたベットの1階部分におばあさんが住んでいたのだ。

 私が部屋に入ってきたときには、すでにおばあさんはそこにいた。旅行者にしては変だなぁ・・と思ったのだが、予感は的中。

 おばあさんは日中どこにも行かずに、ずーっと部屋で横になっている。

 そして夕方頃たまにシャワーを浴びる。

 食事もベットの中で、しかもすっっごい匂いのきついチーズをつまむ。

 当然2階部分にいる私のところまで匂ってくる。

 それだけでなく、一日中、ブツブツ言っているのだ。

   ユースに泊まっている女の子たちはほとんどが2人組かグループ。

 端からみると私とおばあさんがペアのように見えるのだろうか・・。

 ドアがバタンと言えば「ブツブツブツ・・」、外で誰かが誰かを呼べばそれに反応して「ブツブツブツ・・」、私が寝返りをうってベットがキシキシいえば「ブツブツブツ・・・」。

 なにか怒っているようでもある。

 とにかく夜、ベットの上で本を読んでいるときなども、ベットを揺らさないように揺らさないようにと必死に気を使っていた私だった(夜中、寝返りもろくにうてないのよ!)。

   そんな関係で、日本に帰る日は朝からまだ時間の余裕はあったのだが、朝一にチェックアウトし空港までのバスに乗り、空港で時間をつぶしたのだった。

   日本へ帰る

 2週間という短い間だったが、内容は詰まっていた。

 旅の最大の目的ノールカップも無事達成できたし(今後あんなきつい旅ができるかどうかわからない)、いろんな北欧を感じることが出来た。

 この旅行で北欧に惚れ込んでしまった私だった。

 

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