第十四号目次

秘密のチョコレート屋(2003.06)

IKDC潜入取材(2002.10.9)

スコンスカ辞書(2003.12.9)


秘密のチョコレート屋(2003.06)

 実はルンドに住んで3年間、この前を何度となく歩いていたが知らなかった店がある。

 その店は「HOVBY No.9」というチョコレート工場、いや、チョコレートの美術館とでもいうべきだろうか、そんな感じのお店がある。

 場所はGRAND HOTELとルンド大聖堂の間に位置するカフェ「espresso house」の前にある。でもしっかりと探さないと、通り過ぎてしまうそんなところだ。それはそのはず、このチョコレート屋さんは毎日はあいているわけではなく、たとえ営業している日だとしても営業時間は非常に短い。しかも変則的。

 入り口は一般のアパート。なのでお店が開いていない日は、そこの住人しか入れない門を、営業日は特別にくぐる。そんな特別感のあるお店。

  通りを通っていると見えるショーウインドー。

  一般の通りから敷地内を奥へと進むと、洗濯場のようなところに店を構える「HOVBY No.9」。

       

 佇まいの不思議さもドキドキするが、その値段にもかなりドキドキしてしまった。買わずに出てしまう恥ずかしさを取るか、それとも2個(1個ではないところがみそ)だけかって出てしまう恥ずかしさを取るか、後者をとってしまった。

 しかしたった2個のチョコにさえも店員さんはしっかりとHOVBY No.9のカードをつけてくれる。さすが高いだけある。

 しっかりとした値段は忘れてしまったが、この2つぶのチョコで、200gの一般的な板チョコが余裕で買える値段だった。

 ルンドを訪れる人、もちろんルンド在住の人も、この謎のチョコレート工場、試してみてはいかがだろうか。

 

 

IKDC潜入取材(2002.10.9)

 ルンド大学に新しい建物が建った。

 その名も「IKDC」。Ingvar Kamprad Design Centrumの頭文字を取った愛称で、その名があらわすように、あの有名なIKEAの創設者Ingvar・Kampradさんがかなりの額寄付して建てられたデザインセンター(学校)なのだ。

 IKEAの創設者が建てただけに、中のつくりも学校にいるというより、IKEAの中にいる感じ。ランプも机も階段もエレベーターも、まるでIKEAな学校なのだ。この日、編集長は潜入取材に成功(つーか授業だった。デザインの学生じゃないけど)、できて間もない、まだ新しい匂いのするデザインセンターの写真をばしばしとりまくったわけだ。

      

 

 寄付という形で社会貢献をしたIngvarさんだが、この学校を卒業したデザイナー達がIKEAで働き、結果的にはIKEAのためになるということも考えられる。Ingvarさん、なかなか頭いいなぁと感心してしまった編集長であった。

(写真左から「とある教室内」「階段を上から見下ろしたところ」「前面ガラス張りの会議室風教室」「廊下・木の手すりが暖かい」「マッカなエレベーター」「手すりが木の階段」「階の表示の横にはイラストが」) 

スコンスカ辞書(2003.12.9)

 書店で一つの辞書を見つけた。スコンスカの辞書だ。

 

 旗を見てもらうとわかるように、赤地に黄色い線はスコーネの旗である。

 スウェーデンレポートにもあるように、スコーネ(南スウェーデンの一部をこう呼ぶ)にはスコーネ弁を操るスコーネ人と呼ばれるスウェーデン人が住んでいる。彼らの話すスコーネ弁は、それはそれはとても聞き取り困難、理解不能な、実に難しい(迷惑な)発音を有する言葉で、ストックホルム人が聞き取れない事も珍しくはない方言。

 でもそういう方言、日本にもないことはない。日本だったらよくTVに字幕がでている。あんな感じだろう。

 そしてここでしか使わない言葉もたくさんあるようで、このような辞書が出されるのはいかにも自然な流れというか普通の事というか(私は半分冗談だと思っているんだけど、そうではないのかな?)。

 これはスウェーデン語とスコーネ弁の辞書。

 これを書いている今、編集長はスコーネ在住4年と数ヶ月だが、周りにスコンスカを操る人間がいないためか、いまだにスコーネ人と会うときには緊張する。いや、マジで気合をいれないと聞き取れないのだ。私のようにスコーネに住み、スコーネ人と接する機会が多い人間でさえ聞き取り不能に陥るスコンスカ。スコーネ以外の人にとっては本当に難しい方言だと思う。

 

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